※本記事内容には映画のネタバレが多少含まれています。
まだご覧になっていない方はお気をつけください。
映画を見た方、元ネタを見た後に映画をまた見たいという方は是非ご覧ください!
目次
作中に登場した不正アクセスソフト「Nor」(ノーア)
映画「名探偵コナン ゼロの執行人」に登場する不正アクセスソフト、「Nor」(ノーア)。
本作では「Nor」(ノーア)を使用することにより、複数のパソコンを経由し不正アクセスを行うことができるという設定になっています。
「Nor」(ノーア)を使いインターネット上の住所とも言われるIPアドレスを偽ることで、実際に犯罪を犯した人物の捜索を困難にすることができるというものです。
作中では、不正アクセスソフト「Nor」(ノーア)を使い、統合型リゾート施設「エッジ・オブ・オーシャン」の爆破や、同時多発的に発生したIoTテロが行われました。
本作の鍵となるソフト(ブラウザだったかな?)であることは間違いありませんが、実は元ネタがあります。
現実に存在する「Nor」(ノーア)の名称は?
「名探偵コナン ゼロの執行人」に登場した不正アクセスソフト、「Nor」(ノーア)。
名称は少しだけ違いますが、似たようなものが現実に存在しています。
同じような機能をもつソフトウェア、その名も「Tor」(トーア)です。
Torとは?
Torとは、暗号化と複数のノードをプロキシ接続することによって匿名での通信を行うための技術、あるいはそのような技術を実現するためのソフトウェアの名称である
かなり簡単に説明すると、とあるサイトにアクセスする際に、複数のパソコンを経由してアクセスすることで、実際にサイトへアクセスした人物の解析を困難にすることができるものです。
こうしてみると、映画に登場したNorと機能がかなり似ていますし、何より名称が頭文字1つしか変わりません。
公式が元ネタと公表してはいませんが、これが元ネタだと思っています。(多分)
少しだけ違うアイコン
複数の中継を介し通信を行うことオニオンルーティングと呼びます。
オニオンは日本語で玉ねぎ。
そのためか、Torのアイコンは玉ねぎになっています。
そして、作中に登場するNorのアイコンは…白菜でした。
野菜でかぶせてきました!
玉ねぎのように重なっている見た目から白菜にしたのでしょうか。
※私の目には白菜に見えましたが、もしかしたら違っているかもしれません…。もし違っていたらコメントかTwitterでおしえて頂けると嬉しいです><
「Tor」(トーア)を使って実際に起きた事件と冤罪
作中では、毛利小五郎のパソコンから全く身に覚えのないアクセスログや爆破された施設の見取り図などが発見されたことから、それらが証拠となり毛利小五郎が容疑者となってしまいます。
実は、少しだけ似たような冤罪事件が日本で起きています。
それが、2012年に起きたパソコン遠隔操作事件です。
パソコン遠隔操作事件(パソコンえんかくそうさじけん)とは、2012年(平成24年)の初夏から秋にかけて、日本において、犯人がインターネットの電子掲示板を介して、他者のパソコン(PC)を遠隔操作し、これを踏み台として襲撃や殺人などの犯罪予告を行ったサイバー犯罪事件。
パソコン遠隔操作事件の犯人は、インターネットの掲示板からウイルスを他者へ感染させていましたが、その掲示板へのアクセスにTorが使用されています。
この事件により、数名の誤認逮捕が出ることになりました。
実際の事件自体は感染させたウイルスによるパソコンの遠隔操作により起きていますが、身に覚えのないパソコンの証拠により誤認逮捕された冤罪事件は本作の毛利小五郎の逮捕と境遇が似ていますね。
コナンの協力を得るために容疑者となった不運な小五郎のおっちゃん、同情します。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
映画館でNorを見たときから「あれ?これTorじゃない?」と思っていたので、思ったまま記事にしてみました。
実際にNorと似たようなTorは存在しますが、不正アクセスは犯罪です。
※良い子のみんなはマネしないようにしましょう
本記事の内容に間違い等ありましたらご指摘頂けると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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